絵画作品を入れる箱はどうやって作るの?(保管用の差し箱の作り方)

こんにちは!花と風景の画家、冬乃太陽です。

絵画作品を保管するのに使う箱(差し箱)の作り方をご紹介します。

差し箱と、作品と布袋

私は作品保管用の差し箱を自作しています。

絵画をご購入された方には、このような保管用差し箱に作品を入れます。その上から包装し、運送のための梱包をしてお届けします。差し箱はそのまま絵画の保管にお使いいただけます。

(作品は布の袋(黄袋がベストですが、私は綿布で自作)に入れて、差し箱に入れます)

差し箱は色々な作り方があるかと思いますが、なるべくシンプルに作っています。

参考になれば幸いです!

YouTube で動画も紹介しています。

材料

材料と道具

板ダンボール(強化タイプの5ミリを使っています)

水張りテープ(茶色)

文化鋲2個(たこ糸、ポリワッシャー付き)

木工用ボンド

道具

鉛筆と消しゴム

カッターナイフ、カッターマット

三角定規、直定規

金づち

ハサミ

釘1本(太すぎないもの)

マスキングテープ

水に濡らした布またはキッチンペーパーなど


手順

1 展開図を引く

2 ダンボールを切る

3 ダンボールを折る

4 文化鋲を取り付ける

6 箱を組み立てる。

7 水張りテープを貼って完成!

画像と共に解説します。


1 展開図を引く

差し箱の展開図

箱は展開図を描いて、折って作ります。パーツごとに切り分けて組み立てるよりも折って作る方がダンボールの強度があるからです。

まずは展開図の寸法を考えます。展開図の形は画像から。各寸法は、作品の長さ+2cmを目安に調節してください。(ダンボールの厚みは5ミリのものを使用しています。)

作品を入れるのに大きすぎず小さすぎず、取り出しやすい、ちょうど良い大きさになるようにします。

ダンボールに作図します。三角定規などで直角を取ってください。ズレると箱が歪むので注意です。

段ボールに作図したもの

2 ダンボールを切る

金定規を使うと切りやすく、ずれにくいです。

作図をしたら、カッターナイフで切り出します。一気に切ろうとせず何度も刃を入れて切るのが綺麗に切るコツです。最初は薄皮一枚切るように刃を入れる。次に上一枚、中、下一枚切るように何度も刃を入れます。(スチレンボードなど厚みのあるものをカッターで切るときも同樣です。断面がダマにならず美しいです。)

切り終わりました。

3 ダンボールを折る

折り線にカッターで切り込みを入れる。

折るところにカッターで切り込みを入れて折りやすくします。(1ミリ程度切るようなイメージです。)

切ったところを内側にして折ります。(定規を当てて折るのが綺麗に折るコツです)

綺麗に折れました!

4 文化鋲(割りピン)を取り付ける

文化鋲(タコ糸とポリワッシャー付き)

組み立てる前に、蓋を閉じるためのパーツ、文化鋲を取り付けます。

文化鋲は箱側と蓋側と2箇所に取り付けますが、先に箱側から取り付け、組み立て後に蓋側にも取り付けます。この手順の方が文化鋲の位置を合わせやすいです。(ずれにくいので仕上がりの見栄えがいいです)

文化鋲はタコ糸、ポリワッシャー付きのものを用意します。箱側に文化鋲+タコ糸、蓋側に文化鋲+ポリワッシャーで取り付けます。

仕上がり、こんな感じです。箱側はタコ糸付き、蓋側はポリワッシャー付きの状態です。

取り付ける位置について

画像のように箱の中心、端から1.5センチくらいの場所につけます(水張りテープを貼ったときに被らないように注意)

取り付け方

下穴を開けて、外側から文化鋲(タコ糸付き)を刺します。

下穴を開ける
外側から内に向かって刺します。

そして金づちで先をコンコンと叩いて開かせて固定します。開いたら、上から水張りテープを貼って隠して仕上げます。

金づちで叩く
叩くと文化鋲が開きます。固定できた!
水張りテープを貼って文化鋲を隠します。
(金具に指や作品が当たって傷がつかないように)
外側から見るとタコ糸付きの状態です。

6 箱を組み立てる。

組み立てた箱

箱を折って組み立てていきます。ダンボールの厚みをどうするか?

もともと最初の展開図が厚みを考慮しない(接着するときに端がどちらが上に来るかなど考えない)図面になっています。(なるべく数字を考えずシンプルに作りたいのでそうしています)

このまま端っこをどちらか上にすると箱が歪みます。歪まずにまっすぐ組み立てるには、ダンボールの端を少し潰して平たくして(私個人のやり方です。ダンボールの厚みの分を指でつまんで、少し潰します。嫌な方は展開図を引く時にダンボールの厚みを考慮して寸法を決めてください。)

ぴったり角を合わせて木工用ボンドで接着。マスキングテープで固定して接着が乾くまで待ちます。

木工用ボンドで接着して、マスキングテープで仮止め。

乾いたら、蓋側に文化鋲(ポリワッシャー付き)を取り付けます。箱側と蓋側が真っすぐ合うように位置を取って取り付けます。取り付けたらタコ糸でくるくると巻いて蓋を閉じてみる。長すぎるタコ糸は適当な長さにカットしておきます。

蓋側の文化鋲はポリワッシャー付き

7 水張りテープを貼って完成!

水張りテープを角に貼る。テープの糊面だけ水で濡らします。

ボンドが乾いたら、水張りテープを角や小口に貼ります。水張りテープは片面が糊になっていて、水で濡らすと糊になる紙テープです。ハサミで切ってください。仕上がりが綺麗です。(水張りテープは画材屋さんで購入できます。ダンボールになじむ茶色を使います。)

あらかじめ必要な長さに切り出して、糊面を濡らしたキッチンペーパーなどで濡らします。(糊面はベタつくので注意)この時テープがシワにならないように気をつけて貼ります。(水張りテープは貼り直しが難しいので一回で決めます)

水張りテープを貼り終えた状態。小口が綺麗に仕上がりました。

テープを貼り終えたら、完成です!お疲れ様でした!!

完成した差し箱です!綺麗に作れると嬉しくなります。

私が過去の箱作りで失敗したポイント↓

展開図の寸法間違いで作品が入らなかった。

組み立てる前に箱側の文化鋲を叩き忘れた。凧糸つけるの忘れた。

二つの文化鋲の位置が真っ直ぐにならずにズレた。

文化鋲の位置が端すぎて、水張りテープに被ってしまう。

水張りテープの水が少なすぎて、乾いたテープが剥がれてきた。

ぜひ気をつけて作ってください。

それでは!