こんにちは
花と風景の画家 冬乃太陽(とうのたいよう)です!
アートに興味を持つと、美術史も気になりますよね。
歴史を知ることで、現在のアートもより楽しめるようになりますし、
人生を豊かにしてくれる教養の1つになると思います。
さて、
今回は、「最初の美術作品(世界最古の絵)は?」です。
世界最古の美術はどんなものなのでしょうか?
美術史の中での世界最古の絵は、
ショーヴェ洞窟の壁画
です。
ショーヴェ洞窟の壁画
![](https://taiyotono.com/wp-content/uploads/2023/04/スクリーンショット-2023-04-06-9.44.09-1024x565.png)
フランスにある洞窟の壁画です。(フランス南部アルデシュ県)
くま、くろねこの頭、サイ、ハイエナ、ライオン、ウマ、ドット柄などの絵が435点ほど残っています。
氷河期の終わりの旧石器時代にオーリニャック人(Aurignacian)によって描かれました。
(3万60500年前と推測されています。途方もないですね。。)
鉱物の顔料や炭などを使って描かれていて、洞窟の奥深くにあったため保存状態が良かったそうです。
狩猟生活をしていた時代で、
たくさん獲物を捕まえることができるようにと願いや祈りが込められている
と考えられています。
絵も、自然のものを見たままに描こうとしたというよりは、
文化的な視点から描かれていると考えられています。
人々の願いを絵に託していたんですね。
表現の歴史の始まりは、人々の望む願い、祈りが発端で始まっていたということです。
この表現の始まりが、現代のアートに結びついていくんだと思うと、とてもロマンを感じました。
(※画像は公式webサイトのスクリーンショットを引用しました)
洞窟について
![](https://taiyotono.com/wp-content/uploads/2023/04/スクリーンショット-2023-04-06-9.40.45-1024x761.png)
1994年に洞窟探検によって発見されました。
石灰岩でできた断崖が入口になっていて、中は人が立って歩けるほど広く整備されているのですが、
現在は非公開、立ち入りは禁止されています。(壁画保護のため)
広い洞窟の中に、壁画が点在しているのですが、その内部のストリートビューが公式ホームページで見ることができます。
2014年にユネスコ世界文化遺産に指定されています。
↓公式サイトはこちら(フランス語、英語)(画像などもサイトにアクセスしてご覧ください)