こんにちは!
花と風景の画家 冬乃太陽です。
「絵画の保管の仕方ってどうしたらいいんですか?」
というご質問をいただきました。
(ご質問をありがとうございます!)
気に入って購入した作品は、大事に保管したいですね。
季節や気分によって作品を掛け替えて、絵を長く楽しみたいですね。
そんな時に疑問に思うのは、
・どこに保管するのがいいの?
・劣化ってどうなっていくの?
・何に気をつけたらいいの?
・どうやって保管するのがいいの?
というものではないでしょうか?
そこで、絵画の保管の仕方を簡単にご紹介します。
(※ここでは、アクリル画や油絵、水彩画など絵画全般を対象とします。
技法や素材によって注意する点が違うので、作品の販売元や作家に直接お尋ねください。)
結論から言うと、、
リビングや寝室などのお部屋の隅に立てて置いておく。
です。
簡単でしたね。
どういうことなのか、詳しく書いていきます。
【劣化ってどうなっていくの?原因は?どうしたらいい?】
劣化 ⇨ 退色、シミ、ワレ、カビ などが発生することです。
(年月をかけていつの間にか発生します)
原因 ⇨ 湿気、直射日光(高温多湿)です。
どうするか ⇨ 風通しが良く、太陽光の当たらないところで、
温度(20℃前後)と湿度(50〜60%)が一定の場所に保管してください。
美術館で古い油絵を見ると、表面がひび割れて劣化していますね。
ひどいものだ剥離したり、カビが生えたり、、色も変わっています。
絵画の劣化の主な原因は、湿気と日光なんです。
よく美術館では、湿度計や温度計で館内の空気をチェックしていますね!
光も落として薄暗くしています。
(照明で絵画が劣化しないように、UVカットのガラスやアクリル板で絵を守る、などをされています。)
【どこに保管するのがいいの? お家の中での、おすすめの保管場所は?】
物置きより、リビングや寝室の片隅が良いです。
(生活の中で、人が過ごしやすいところ)
長時間人が過ごしやすいところは、絵も過ごしやすいですので、保管に適しています。
(人が過ごしやすいところは、温度も湿度も一定ですよね。直射日光もなく、ジメッともしていません。上記の温度と湿度に当てはまります。)
【どうやって保管するの? 保管の流れ】
1 作品のほこりをとる。
乾いた柔らかい布(メガネ拭き、パソコン用品のマイクロファイバークロスなど)、
カメラのブロワー(シュコシュコっと風を送り、ホコリを飛ばす道具です)
柔らかい筆(パソコンのキーボードを掃除するものや、熊野筆など)
でホコリをとってください。
ホコリの取り方は、こちらの記事から👇
↓
2 柔らかい布で包み、箱に入れる
購入時の箱と袋です。無ければ、布で包んでちょうど良い大きさの段ボール箱に入れてください。
(プチプチやビニール袋で作品を包むのは、短期間の保管であれば大丈夫ですが、
長期的には湿気がこもりやすくなります。
ビニールに穴を開けておいたり、乾燥剤や湿気とりを入れるなどの工夫が入ります。
布で包むのは、湿気を吸ってくれるからです。)
↓
3 保管
風通しが良いところ(風通しをよくする、湿気とりをおく)
直射日光が当たらないところ
温度と湿度が一定のところ(夏も冬も。温度・湿度計を置いておく)
平積みせず、立てておく(すのこを敷く方もいます。風通しのため)
↓
4 定期的に出して、陰干しをする。
カビが生えていないか、チェックする。
陰干しは、秋のよく晴れた日の午前中に、風通しの良い日陰で作品を出して、しばらく置いておくことです。
いかがでしたでしょうか?
作品の保管の仕方を簡単にご紹介しました!
ぜひ参考にしてみてください。
これからも、絵のある暮らしを楽しんで、充実した日々をお過ごしくださいね!
それでは!